パーマヘアにおすすめのワックスってありますか?パーマにはどんなスタイリング剤を使えばいいですか?
こういった疑問にお答えしていきます。
美容師が教えるパーマヘアにおすすめの男女別ワックスランキング
パーマヘアの魅力を最大限発揮するにはスタイリング剤(ワックス)は必須のアイテムとなっています。上記のような質問はパーマをされる方では、ほぼ全員があるといっても過言ではありません。

きし
とくにパーマヘアにとって、スタイリングは必須です。
- スタイルをキープすることができる
- パーマをキレイに見せることができる
- パーマヘアが長持ちする
これらのメリットがあるのが特徴です。
パーマにとってスタイリングの必要性やおすすめなどを美容師として正しくお伝えできればとおもって記事にまとめました。
今回の記事では、パーマにおすすめとなるスタイリング剤をランキングとして紹介していきます。一緒にアイテムを選ぶポイントや長持ちさせるためのスタイリングするコツもお話していきます。
この記事で分かること
- パーマスタイリング時に必要になる豆知識
- 「サロン専売」のおすすめスタイリング剤
- 男女別に紹介(ポイント付)
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タップできる目次
パーマのワックスの選び方

きし
まずは、パーマワックスの選び方についてお話していきます。
パーマヘアの場合はどういったワックスを基準にすればよいのか、具体的にお伝えしていきます。

つま
とても便利なメニューでもあるパーマ。大体の方は一度はされたことがあるはず。とはいえ上手くスタイリングができなかったという悩みは決して少なくはありません。
そんなパーマのスタイリングにおいてスタイリング剤とは必要不可欠ですが、これが合っているものを使わないといくらスタイリングが上手くてもスタイリングすることはできません。
そこでまずはパーマヘア(ヘアスタイル)に合ったスタイリングを選ぶための知識を伝授します。実際に100種類以上のスタイリング剤を使ってきた体験・経験を活かして、選びやすいようにポイントをまとめてみました。
ポイント
- 髪の長さに合わせる
- 質感に合わせる
- 種類を使い分ける
髪の長さに合わせる

きし
髪の長さに合わせて、スタイリング剤の”固さ”を選びましょう。
パーマヘアは基本的には「横の動きが」の重なりになっていて、ストレートヘアに比べると絡まりやすいスタイルと言えます。
そのため、通常のままのヘアワックスを使うと、絡まってしまい、髪への負担になります。
大体のヘアワックスには目安となる固さが記載されています。ワックスの特徴によって違うので一概には言えませんが大体は分かるはずです。しかし、ヘアワックスなどに記載されている基準の固さのまま選ぶとパーマヘアは上手くスタイリングをすることはできません。
ポイントとしては…
パーマ用のヘアワックスを使うポイントとしては、1〜2つ程度やわらかめのソフトを選ぶとスタイリングがグッとしやすくなります。
質感に合わせる

きし
次にパーマスタイルの質感を選びましょう。
パーマヘアと言っても質感はとても大事になります。
パーマだけでは全て完結するわけではなく、
パーマ+スタイリング剤=「ヘアスタイル」
という考えです。
つまり、スタイリングがあってこそパーマが最大限発揮されます。
巻髪風にしたいならマットな質感に、大人っぽくしたいならウェットな質感に、と自分のしたいパーマヘアスタイルの質感に合わせて、スタイリング剤を変えるのもおすすめです。
ポイントとしては…
- マットな質感=「ワックス」
- ウェットな質感=「ムース(フォーム)」
- マットとウェットの中間の質感=「ジェリー」
種類を使い分ける

きし
へアワックスや、ムース、ジェリーなどさまざまスタイリング剤に加えて、固さ(ソフト・ハード)があります。
パーマスタイルで一番のネックなポイントはスタイリングの難易度の高さです。美容室で美容師さんが作るように家では上手くできないという悩みをよく聞くことがあります。
スタイリングが不慣れな方では上手くつくること中々に大変です。
そこで上手くいく「コツ」となるのは、スタイリング剤の種類を使い分けることによって、スタイリングが格段にしやすくなります。
つまり、1つ(1種類)のスタイリング剤だけでなく、数種類(もしくは数個のスタイリング剤)を使うことによって、美容室で作るようなスタイルを再現することができます。
ポイントとしては…
ワックスをベースに、ウェット系スタイリング剤(ジェリーやジェル)、ムースなど用意しておくことで、一つのスタイリング剤だけでなく、いくつか使用することで上手くスタイリングすることが可能です。

きし
例えばぼくの場合では、ソフトワックスにハードワックス、ソフトジェリーにハードジェリーを用意しています。
ソフトをベースに全体に馴染ませるようにして全体につけた後にハードワックスでキープさせたいところにだけつける、こういった使い方をします。
- ソフトだけだとキープ力が物足りない
- ハードだけだとスタイリングしづらい
といった悩みを両方使うことで改善するというのがパーマスタイリングでは必須なのです。
「パーマを長持ちさせる」ためにもできるだけスタイリングする

きし
これは美容師をしてきた豆知識でもありますが、できるだけスタイリングすることで、髪の重力にも負けないパーマを作ることにも繋がります。
ずっとくくりっぱなしの方はパーマが引っ張られてだれやすくなります。逆を言えば、スタイリングしておく時間が長いとパーマはだれにくくなります。
これは、15年美容師をしている検証結果ですが、パーマをかけてスタイリングを毎日している方と、パーマをかけて週に1〜2度スタイリングをする方と、二通りに分けたところ、週に1〜2度スタイリングをする方の場合、パーマスタイルの持ちが半月ほど早くなっていることが分かりました。
ちなみにパーマをかけてスタイリングを毎日されている方のパーマヘアの持ちの平均は、2ヶ月〜2.5ヶ月ぐらいとなっています。
つまり、できるだけスタイリングした方がパーマは長持ちするということになります。
【女性編】パーマヘアにおすすめのワックス

きし
前置きが長くなってしまいましたが、本題でもあるパーマヘアにおすすめのワックス(スタイリング剤)を紹介します。
まずは、女性用のスタイリング剤でおすすめとなるものをいくつかピックアップしました。

つま
最近のパーマスタイリングの傾向では、ムースよりもワックスやジェルやジェリーが多くなっています。そのためここではワックスとウェット系スタイリング剤の2種類をいくつかご紹介します。
どれもが実際に使用してよかったものだけをピックアップしているので、どんなスタイリング剤を使えばいいか分からない時の参考にしてください。
【3選】おすすめのヘアワックス(女性編)
カルドール ワックスパウダー ハードメイクM
実際に使ってみましたが、かなり品質が高いヘアワックスになっていてメンズからレディースまで使うことができる。
使用時は、揮発性が高くソフトワックスを使っているような使用感なのに、スタイリングしてから時間が経つとガッチリとホールドしてくれる、とおよそ理想通りのアイテムになっています。
メンズからレディース(ショートくらい)まで、幅広く使用することができるアイテムなのでかなり気に入っています。

つま
ソフトな使用感なのでいくらでも手直しができるし、量を少し増やせばよりセット力を高めることもできます。
スタイルミー ミディアムソフトワックス

アイテムの特徴&ポイント
ナンバースリーのスタイルミーの特徴は、幅広いラインナップに加えて8つのフリー構成で髪や肌に優しい仕様になっています。
- 洗い流しやすく、頭皮、髪・手肌に優しい新処方
- ウォータープルーフ
- ボタニカルケア処方
さらに、デオドラント効果(消臭)も期待できる特殊なスタイリング剤なので、男性だけでなく女性にもおすすめできるアイテムになっています。
実際に使ってみましたが、さすがの素材の良さだけでなく使用感も良いアイテムになっています。
デザイン性の良さにシンプルなボトル、ワックスも手に優しく仕上がりも上々、個人的にはかなり良さそうな感じ。
ヘアワックスですが、ガチガチに固めるという感じではなくナチュラルで仕上がりにしたい女性やミディアムショートの男性におすすめというようなアイテムになります。

つま
とはいえエタノールもそれなりに構成されているため、100%安全に使用することができるのかというとそういうわけではないため、ある程度は注意が必要になります。
ですが、十分すぎるほどのクオリティと品質の高さを感じることができるヘアワックスでかなりおすすめできるレベルになります。
ジェミールフラン オイルスフレ

アイテムの特徴&ポイント
ジェミールフランのオイルシリーズは3つの中から「動きで選べる」アイテムになっています。
- ふわっと質感のスフレクリーム採用
- さらっとした質感のミネラルオイル+ライスブランワックス配合
- 透明感のあるクリアガーデンの香り
オイルを含んだスタイリング用のスフレクリームは使用感もさながら、ふわっと軽いテクスチャーでエアリーな動きをつくることができます。
実際に使ってみましたが、サラッとした質感のまとまりと軽めなアレンジをすることができるヘアクリームなので品質は高め。
しかもハンドクリームとしても優秀なため、ワックスやヘアクリームのようなベタつきもほとんどなく使用感は絶妙。
髪のスタイリングとハンドケア、それだけでなく使用後に手を洗わなくても良いため、忙しい女性にとっては嬉しいはず。
わたし自身も使ってみましたが、とても使い勝手が良くて髪へも手にも使えるアイテムでした、女性にとっては嬉しいアイテムになっているはず。

つま
【3選】ウェット系のおすすめスタイリング剤(女性編)
エヌドット ポリッシュオイル

アイテムの特徴&ポイント
エヌドット スタイリングシリーズの特徴となるのは、シンプルなアイテム構成で素髪スタイリングができるアイテムです。
- 天然由来原料でつくられたスタイリング剤
- 女性のデリケートな髪に適したホールド力
- マンダリンオレンジ&ベルガモットの香り
今回ご紹介するポリッシュオイルはスタイリングの仕上げに毛先中心になじませ、ツヤ感と軽やかな動きをつくることができる新感覚のアウトバスオイルです。
実際に使ってみましたが、水分量が高くまとまりも良い女性に嬉しいスタイリング剤になっています。
内容も自然由来ばかりの構成になっているため、オーガニック好きにはたまらないアイテムだし、気にならない方にも品質が高いため、どちらにせよおすすめできる内容に。
とくに私のようなくせ毛でロングヘアでまとまりづらい髪にも効果が高いので、かなりおすすめできるアイテムです。

つま
ニゼル ドレシア ジェリーM

アイテムの特徴&ポイント
ジェリーシリーズの特徴は、2種類のヴェールとなる成分によって作られる「Wヴェールメカニズム」が配合されていることです。
- 微細化したワックス成分「ゴールドキャンデリラ」配合
- 薄く均一に広がる「シュガースクラワン」配合
- 香水のように楽しめる「フルーティフローラル」の香り
さらに、スタイリング力で選べる3タイプに分かれているため、男性だけでなく女性ようのジェルワックスとして使うことができるスタイリング剤です。
実際に使ってみましたが、まさにジェルとクリームのそれぞれの良いところを合わせたようなアイテムで、簡単にウェット感のある濡れ髪スタイルをつくることができます。
ジェルの使いづらさを上手くクリームでカバーして、女性のヘアスタイルにもマッチするスタイリング剤となっています。
さらに香りもフルーティーになっているので、スタイリング剤ではなく、まるでトリートメントのような感覚で使うことができます。
わたし自身やお客様によく使っていますが、ハードではない(ホールド力が弱い)ため濡れ髪+動きのあるヘアスタイルをつくることができます。

つま
ジェミールフランフラン ジェルクリーム+

アイテムの特徴&ポイント
ジェミールフランの特徴は、スタイリング剤なのにベタつかず、スタイリングをしていないような自然なスタイルをを作ることができます。
- 髪同士を点で止める「コネクトクレイ」配合
- 髪同士を密着させる成分「ホールドクレイ」配合
ゆるくラフなヘアスタイルに加えて、自然ながらもメリハリのある束感をキープすることができるのでヘアアレンジにも使えるアイテムです。
実際に使ってみましたが、ワックスでもなくヘアクリームでもなく、ちょうどよいポジションのアイテムなので、個人的にはかなりおすすめできるアイテムでした。
ヘアアレンジ前や、ガッチリスタイリング前、コテ(ヘアアイロン)前などにも使えるため、マルチで使えるスタイリング剤という印象。
私自身にも使用していますし、お客様にも使っていますが、かなり使いやすいです。とくに気に入っているのは”ワックスをつけている感”がないところです。

つま
とはいえ、これ一つで何でも解決できるのかと言われると、そういうわけでもなく、ホールド力も弱いためメンズには物足りないはず。
そういった場合はベース剤としてサブアイテムとして使用することがおすすめできますが、それでもショートやミディアムショートぐらい。
【メンズ編】パーマヘアにおすすめワックス

きし
続いては、男性におすすめのヘアワックスについても紹介していきます。
男性のスタイリング剤では、ハード過ぎずソフト過ぎないスタイリング剤をピックアップしています。

つま
男性の場合は、セット力やキープ力の高いスタイリング剤を選びがちですが、パーマがかかっているならキープ力は高くセット力よりも、「スタイリングのしやすさ重視」でも良いと考えています。
【3選】おすすめのヘアワックス(メンズ編)
ナカノ スタイリング ワックス 3Fライトハード

アイテムの特徴&ポイント
ナカノスタイリングワックスの特徴は、ファイバータイプとクリームタイプの2つのラインナップからなるプロフェッショナル用のスタイリング剤です。
- ファイバー6種+クリーム4種の計10の豊富なラインナップ
- ヘアカラー退色予防成分を配合
- 消臭、ダメージ補修効果
プロ好みの性能(手のひらでの伸びの良さ、程よいひっかかり具合など)や仕上がり感(ふんわり、ドライな感じなど)を再現しやすいヘアワックスです。
実際に使ってみましたが、髪への伸びがよくて、サラッとした質感、ヘアワックスとしての使用感はトップクラスでした。
ファイバーワックスはたくさんありますが、これだけホールド力がチョイスできるラインナップは超貴重です。
見た目のデザイン性も高く、使用する内容も良いワックスはかなり有用レベルで幅広い髪質やヘアスタイルに使うことができるはず。
アリミノ メン ハードバーム

アイテムの特徴&ポイント
アリミノメンの特徴となるのは、ナチュラルなツヤをだしつつ軽さのあるヘアスタイルと相性が良いことです。
- メンズ中心のヘアスタイルをつくりやすいスタイリング剤
- 芳香・毛髪保護・デオドラント作用のあるアイテム
- シトラス・ムスクの香り
人肌でとけやすく馴染みがよく、伸びも良いため髪にもなじみやすいアイテムです。自然なツヤ感と軽さをだしながら動きのあるスタイルをつくることができます。
実際に使ってみましたが、使用感も良くて使いやすいヘアワックスになっています。
伸びもよくて、揮発性も高いため絡まりにくく、ダメージのあるデリケートな髪にも使うことができます。
ガチガチのスタイリングには向かない内容になっているものの、ある程度のホールド力はあるためショートミディアムぐらいのスタイルとは相性抜群なはず。
オージス セッションレーベル コールパテ

アイテムの特徴&ポイント
オージスセッションレーベルの特徴は、理想のスタイルを創り、美しい髪を表現し、瞬時のスタイルチェンジも求められる、プロの仕事、そんな美容師たちのニーズに応える為に開発されたユニセックスなスタイリングブランドです。
- パウダー・ワックス・ジェルの3タイプによって質感をコントロール
- 男性でも女性でも使える使用感
- ドライからナチュラル、ウェットまで作れる便利なラインナップ
一瞬で超ドライでマットな質感に加えて、ワックスなのに重くならず軽い仕上がりになるスタイリング剤です。
実際に使ってみましたが、マットワックスのドライ感、マット感、などうまく表現することできるヘアワックスでした。
さらにハードでホールド力も強く、ショートやベリーショートなどガチガチのスタイリングをするなら相性がとても良く、そのわりに手直しが何度もきくぐらいのホールド絶妙な加減はかなり良いものでした。
カルドールアクアジェリーパウダーM

アイテムの特徴&ポイント
カルドールワックスパウダーの特徴は、名前の通りにパウダーの軽さを活かしているため粘着性が抑えられメリハリの効いた躍動感のあるフォルムをつくることができます。
- デュアルパウダーテクノロジー(スライドパウダー&ロックアップパウダー)採用
- フレッシュフローラルバニラの香り
パウダーが溶け込んだウォーターベースのジェリーで、くっきりとした毛流れやタイトなシルエットづくりに加えて、ワックスでスタイリングしているかのような自由なスタイリングができます。
実際に使ってみましたが、かなり品質が高いジェリーになっていてメンズからレディースまで使うことができます。
使用時は、揮発性が高くソフトワックスを使っているような使用感なのに、スタイリングしてから時間が経つとガッチリとホールドしてくれる、とおよそ理想通りのアイテムになっています。
ソフトな使用感なのでいくらでも手直しができるし、量を少し増やせばよりセット力を高めることもできます。
終わりに


きし
パーマのスタイリング剤について色々とまとめてみました。
男女別に紹介したので、参考になるはずです。

つま
- 髪の長さに合わせる
- 質感に合わせる
- 種類を使い分ける
これを意識するとだいぶ選びやすくなるはずです。
パーマヘアは、横の動きの連なりになるため、髪の重さのような重力がかかり、必要以上にだれやすいものです。
加えて、ドライヤーの熱や、大気中のほこり、摩擦などダメージ要素にも注意が必要になります。
髪をケアしながらもスタイリングをすることが、長持ちするヘアスタイルの秘訣となります。
その上でももっと具体的に知りたい方は、ここで紹介しているものを試してみてください。
合わせてシャンプーや洗い流さないトリートメントも使うことで、キレイなパーマスタイルを維持しやすくなるのでおすすめです。
最後に100個以上のスタイリング剤を使用してきたぼく達が、本当に役立つワックスをサロン&市販と女性用&男性用の4つのランキングにまとめてみました。
それぞれ見やすいように分けています。
基本的には、トータルスペックが良いものをピックアップしていますが、実際に使用してみて、
- 実際の使用感
- セット力だけでなくまとまりや使いやすさも
- ダメージヘアなどにも問題なく使える
などのトータルバランスで使いやすいアイテムばかりをご紹介しています、かなり自信のある記事になっているのでワックスを探す時の参考にしてください。
こんな感じで以上です。
アイテムのポイント&感想
カルドールワックスパウダーの特徴は、名前の通りにパウダーの軽さを活かしているため粘着性が抑えられメリハリの効いた躍動感のあるフォルムをつくることができます。
仕上がりだけでなく使用感も良く、スタイリングもしやすいスタイリング剤になっています。