ジェルだと質感が固すぎるんだけど、ワックスだとツヤ感が物足りない…。って時はどうしたらいいかな?
こういった悩みにお答えしていきます。
ジェルとワックスを組み合わせるスタイリング術
美容師をしていると、上記のような悩みを抱える人は多いなぁという印象を強く受けます。
そんな時に便利なテクニックとして、ジェルとワックスを組み合わせてスタイリングする術があります。
これがまた良い質感をつくりだしてくれる上に、スタイリングもしやすいスタイリング剤を、自分好みに調節できるのでとても使い勝手が良いのです。
そこで当記事では、美容師が教えるジェルとワックスを組み合わるスタイリングテクニックを丁寧に分かりやすくお話していきます。
一緒に美容師がおすすめするジェルやワックスもご紹介するので参考にしてください。
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ジェルとワックスの違いについて

つま
スタイリング剤のカテゴリとしても違いがあるジェルとワックス。
ジェルとワックスの違いはいくつかありますが、「ドライ感」か「ウェット感」が1番大きな違いとなるでしょう。
さらに、ワックスはさまざまな種類もあり初心者〜上級者まで愛用している剤ですが、ジェルはその特異性からか中級者〜上級者向けの剤となっています。
ワックスの特徴
- セット力が弱いものから高いものまで
- ドライ・マットな質感になる
- 粘度が軟らかく初心者向け
ジェルの特徴
- セット力が高い
- ウェットな質感になる
- スタリング力が必要になり上級者向け
本来は、使い分けることで質感をコントロールしてスタイリングをワンアップさせることができです。
その使い分けするワックスとジェルを組み合わせることでスタイリングが格段にしやすくなるということです。
ジェルとワックスを混ぜるおすすめの「3つのテクニック」

つま
そもそも「なぜ組み合わせるのか?」というこメリットには、自分の好みのちょうど良いスタイリング剤をつくるという目的があります。
- 剤自体の質感を変えられる
- 分量によって調整することができる
- ヘアスタイルによって変えられる
- 髪が伸びてきてもスタリングがしやすくなる
ワックスもジェルもそれぞれの特性があるので組み合わせることで、1番メリットがあるのはスタイリングがしやすくなることです。
とくにメンズは長さや毛量が伸びてくることてスタイリングがしにくくなりますが、組み合わせることで解消することができます。
デメリット
- ソフトワックスはセット力が弱い
- ハードワックスはセットがしづらい
- ワックスはウェット感がよわい
- ジェルはマット感がでない
スタイリングのしやすさ、剤の伸び加減、質感やキープ力などさまざまな要素です。これらを組み合わせて自分好みに調整する、これがジェルとワックスを混ぜることの最大のメリットとなります。
ワックスとジェル組み合わせの法則

3つの法則
- スタンダード
- ソフト+ハードが基本
- しっかり馴染ませる
それぞれを分かりやすくお話していきます。
- ジェル(2):ワックス(1)ジェルの質感寄せ
- ジェル(1):ワックス(2)ワックスの質感寄せ
- ジェル(1):ワックス(1)中間
「ジェルの特徴が好きだけど、もう少しスタイリングしやすくしたいな〜」
という悩みがあるのならば、①がおすすめ。
「ワックスの特徴が好きだけど、もう少しツヤ感が欲しいなぁ〜」
という悩みがあるのならば、②というような好みになります。
慣れてくると、細かな調節で自分の好みにしたりもしますが、この「基本の法則」を理解しておくと目安になります。
ぼくがジェルを使う時は、ジェル(1):ワックス(4)の割合で使います。髪自体が細毛、ミディアムの長めなのでワックスのほうが多めです。
髪質によって調節を入れたりすると、ちょうど良い感じをつくれたりもしますのでおすすめです。
ジェルとワックスを混ぜるのは「ソフト+ハードが基本」

- ハードジェル+ハードワックス
そのためにハードとハードを組み合わせると、どれだけスタイリングが上手くても、上手くいくことはできません。
ジェルは特に速乾性が高いので、できるだけ使いやすいジェリーなどがおすすめです。
このジェリーも組み合わせて使います。
それぞれの特徴を活かすために、ワックスorジェルどちらかはハードでどちらかはソフトというようにしましょう。
ジェルとワックスは「しっかりと混ぜて馴染ませる」

しっかりと混ぜ合わせて、馴染ませることで、それぞれの特徴を上手く活かすことができるのです。
この「しっかり」というのがとくに重要になります
- 先にワックスを手の平で伸ばしておく
- 次にジェルを手の平に伸ばしていく
- 人差し指でワックスをジェルと馴染ませていく
- 次に手の平全体でしっかりと混ぜ合わせる
見ていただくと分かりますが、伸ばして伸ばして馴染ませます。くどいぐらいに混ぜると言っていますが、それほど重要になるのです。
ワックスは固形タイプなので固めのものをチョイスすると混ざりにくくなります。さまざまな硬さのあるワックスで自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
髪が短い時は、ハードでも良いですが長くなってくるとソフトに移行させるようにすると、スタイリングがとてもしやすいです。
終わりに…

つま
ジェルとワックスを混ぜるテクニックについてまとめてみました。
- 基本の法則を知る
- ソフト+ハードが基本
- しっかりと混ぜ合わせるのが鉄則
さらに、その日のスタイリングの感じでジェルの量を多めにしたり、ワックスの量を多めにしたりと混ぜるのも奥が深いです。
それだけでなく、仕上げにジェルだけでスタイリングするとウェット感が出せたり、ワックスだけでスタイリングすると動きが出せたりと、スタイリングの幅もさらに広がります。
今は、1つのスタイリング剤だけでなく、複数を組み合わせることで、スタイリングが楽しくなります。
「組み合わせテクニック」をマスターしたら「使い分けテクニック」にもチャレンジしてみましょう!とてもおすすめです。
そんな感じで以上です。
参考になれば幸いです。