
きし
当記事では、美容師が教える「ワックスとジェルを混ぜるテクニック」というテーマで初心者にでも分かりやすくお話しています。この記事を見れば悩みを解決することができます。
きしです。
「1から学ぶ美髪つくりの方法(スタイリング編)」の8回目の記事になります。
前回の記事では、ワックスの使い分けのテクニカルな話をお伝えしました。
重ねて使うテクニックと同じく、混ぜて使うテクニックもかなり活躍できるテクニックです。
個人的にもよく使うので、ショートからミディアムまで幅広く効果が期待できます。
ジェル(ハードスタイリング剤)だと質感が固すぎるんだけど、ワックスだとツヤ感が物足りない…。って時はどうしたらいいかな?
こういった悩みにお答えしつつ、テクニカルな話を分かりやすくお話します。
- ジェルとワックスを組み合わせるテクニック
- 組み合わせる特徴とメリット
- それぞれのポイント
美容師をしていると、スタイリングに関する悩みを抱える人は多いです。
そんな時に便利なテクニックとして、ジェルとワックスを組み合わせてスタイリングするテクニックがあります。
これがまた良い質感をつくりだしてくれる上に、スタイリングもしやすいスタイリング剤を、自分好みに調節できるのでとても使い勝手が良いのです。
そこで当記事では、美容師が教えるジェルとワックスを組み合わるスタイリングテクニックを丁寧に分かりやすくお話していきます。
タップできる目次
ワックスとジェルの違い


きし
まずはワックスとジェルのそれぞれの違いについてお話していきます。
ワックスとジェルには大きな違いがあって使い分けをしているスタイリング剤です。

つま
スタイリング剤のカテゴリとしても違いがあるジェルとワックス。
ジェルとワックスの違いはいくつかありますが、大きな特徴の一つには「ドライ」か「ウェット」の質感の違いが1番大きなポイントです。
さらに、ワックスはさまざまな種類もあり初心者〜上級者まで愛用している剤ですが、ジェルはその特異性からか中級者〜上級者向けの剤となっています。
ワックスの特徴
- セット力が弱いものから高いものまで
- ドライ・マットな質感になる
- 粘度が軟らかく初心者向け
ジェルの特徴
- セット力が高い
- ウェットな質感になる
- スタリング力が必要になり上級者向け
本来は、使い分けることで質感をコントロールしてスタイリングをワンアップさせることができます。
その使い分けするワックスとジェルを組み合わせる(混ぜる)ことでスタイリングが格段にしやすくなるということです。
混ぜて使う「3つのテクニック」


きし
次に本題でもある、ジェルとワックスを組み合わせるスタイリングテクニックについてお話していきます。
男性でも、もちろん女性にでも使えるので、質感をスタイリング剤で作りたい人におすすめのテクニックです。

つま
そもそも「なぜ混ぜる? 組み合わせるのか?」のか、
今回のテーマの一番のメリットには、自分の好みのちょうど良い(質感・固さ)スタイリング剤をつくるということがあります。
ぼく自身もさまざまなスタイリング剤(100種類以上)を使ってきましたが、自分の髪質にピッタリ合う使用感・セット力などに巡り合うことはありません。
さらにショートともあれば、伸びてくることによって相性の良い加減は変化します。
その時々において、ワックスを調整できるのは大きなメリットとも言えます。
- 剤自体の質感を変えられる
- 分量によって調整することができる
- ヘアスタイルによって変えられる
- 髪が伸びてきてもスタリングがしやすくなる
ワックスもジェルもそれぞれの特性があるので組み合わせることで、1番メリットがあるのはスタイリングがしやすくなることです。
とくにメンズは長さや毛量が伸びてくることてスタイリングがしにくくなりますが、組み合わせることでスタイリング剤の調整をすることができるので、悩みを解消することができます。
スタイリングがしやすくなるというのを詳しくお話すると、各スタイリング剤にはデメリットというものがあります。
デメリット
- ソフトワックスはセット力が弱い
- ハードワックスはセットがしづらい
- ワックスはウェット感がよわい
- ジェルはマット感がでない
スタイリングのしやすさ、剤の伸び加減、質感やキープ力などさまざまな要素です。これらを組み合わせて自分好みに調整する、これがジェルとワックスを混ぜることの最大のメリットとなります。
組み合わせの法則
違うスタイリング剤を混ぜるテクニックでポイントになることは3つあります。
3つの法則
- まずは欲しい質感を理解する
- ソフト+ハードが基本
- しっかり馴染ませる
それぞれを分かりやすくお話していきます。
- ジェル(2):ワックス(1)ジェルの質感寄せ
- ジェル(1):ワックス(2)ワックスの質感寄せ
- ジェル(1):ワックス(1)中間
「ジェルの特徴が好きだけど、もう少しスタイリングしやすくしたい」という悩みがあるのならば、①がおすすめ。
「ワックスの特徴が好きだけど、もう少しツヤ感が欲しいなぁ〜」という悩みがあるのならば、②というような好みになります。
慣れてくると、細かな調節で自分の好みにしたりもしますが、この「基本の法則」を理解しておくと目安になります。
ぼくがジェルを使う時は、
ジェル(1):ワックス(4)の割合
で使います。髪自体が細毛、ミディアムの長めなのでワックスのほうが多めです。
髪質によって調節を入れたりすると、ちょうど良い感じをつくれたりもしますのでおすすめです。
こういう自分の好きというか、求める質感を理解しないと、適当に混ぜてしまうと失敗します。
こればかりはスタイリングの回数をこなして慣れていき、理解する必要があります。デメリット
ジェルとワックスを混ぜるのは「ソフト+ハードが基本」
基本はソフト+ハードか、ハード+ソフトなどの組み合わせが基本となります。
- ハードジェル+ハードワックス
スタイリング剤のハードタイプで共通しているのが「速乾性」が高いことです。
そのためにハードとハードを組み合わせると、どれだけスタイリングが上手くても、髪への負担が大きいだけでなく、スタイリング自体が失敗します。
ジェルは特に速乾性が高いので、できるだけ使いやすいジェリーなどがおすすめです。
このジェリーも組み合わせて使います。
それぞれの特徴を活かすために、ワックスorジェルどちらかはハードでどちらかはソフトというようにしましょう。
ジェルとワックスは「しっかりと混ぜて馴染ませる」
ジェルとワックスを混ぜる時には、両方のスタイリング剤をしっかりと混ぜわせるということが大切です。
しっかりと混ぜ合わせて、馴染ませることで、それぞれの特徴を上手く活かすことができるのです。
この「しっかり」というのがとくに重要になります
- 先にワックスを手の平で伸ばしておく
- 次にジェルを手の平に伸ばしていく
- 人差し指でワックスをジェルと馴染ませていく
- 次に手の平全体でしっかりと混ぜ合わせる
見ていただくと分かりますが、伸ばして伸ばして馴染ませます。
くどいぐらいに混ぜると言っていますが、それほど重要です。
ワックスは固形タイプなので固めのものをチョイスすると混ざりにくくなります。さまざまな硬さのあるワックスで自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。
髪が短い時は、ハードでも良いですが長くなってくるとソフトに移行させるようにすると、スタイリングがとてもしやすいです。
ワックスとジェルは、ウェット感を維持しつつスタイリングしやすいという特徴があります。それはワックス同士でもメリットがあります。
- ハードとソフトの組合せ
- 割合によって固さを調整
- スタイリングのしやさがアップ
たくさんのスタイリング剤を活用することができるテクニックになります。
終わりに


きし
ジェルとワックスを混ぜるテクニックはコツを掴めばそれほど難しくなくて、むしろ便利なスタイリングになります。
簡単に可愛くカッコよくするスタイリング術をぜひマスターしてくださいね。

つま
ジェルとワックスを混ぜるテクニックについてまとめてみました。
- 基本の法則を知る
- ソフト+ハードが基本
- しっかりと混ぜ合わせるのが鉄則
これらのことを意識すると、それほど難しくなくスタイリングすることができます。
さらに、その日のスタイリングの感じでジェルの量を多めにしたり、ワックスの量を多めにしたりと混ぜるのも奥が深いです。
それだけでなく、仕上げにジェルだけでスタイリングするとウェット感が出せたり、ワックスだけでスタイリングすると動きが出せたりと、スタイリングの幅もさらに広がります。
今は、1つのスタイリング剤だけでなく、複数を組み合わせることで、スタイリングが楽しくなります。
「組み合わせテクニック」をマスターしたら「使い分けテクニック」にもチャレンジしてみましょう、とてもおすすめです。