きしです。
「1から学ぶ美髪つくりの方法(スタイリング編)」の9回目の記事になります。
前回の記事では、ワックスとジェルを混ぜてスタイリングするコツについてお伝えしました。
最近のスタイリングの流行と言えば、「ウェット」感です。
それは男性だけでなく女性もですが、そんなウェット感のあるスタイリングをするのは、やや上級者向きでもあるのがネックです。
ウェット感のあるスタイルのスタイリングやパーマを作りたいけど、上手くできなくて‥‥
こういった悩みを改善しつつ、テクニカルな話をします。
- ウェットスタイリングをつくるコツ
- しない方が良い注意点
- おすすめのスタイリング剤など
最近、流行している「ウェットヘア」や「濡れ髪スタイル」などのスタイリング。
もちろんパーマヘアにもウェットな濡れ髪スタイルを作ることは可能です。
そんなウェットヘアをつくるためには、いくつかのコツがあります。
しかし、知らずにただ闇雲に髪を濡らすだけのスタイリングや、スタイリング剤をつけるだけでは失敗するだけです。
そこで今回の記事では、失敗しないために専門家が教えるウェットな質感のパーマヘアの作り方について分かりやすくお話します。
タップできる目次
スタイリング剤の選び方


きし
まずは、ウェットスタイリング剤の選び方についてお話していきます。
ウェットスタイリングの場合はどういったワックス(スタイリング剤)を基準にすればよいのか、具体的にお伝えしていきます。

ゆきな
ウェットなスタイリングをする際には、難易度が高いため、普通にワックスを使っても再現することはできません。
ウェットな質感にできるのはもちろん、髪質やスタイルの長さはを踏まえて選ぶ必要があります。
そこでまずはウェットヘア(ヘアスタイル)に合ったスタイリングを選ぶための知識を伝授します。実際に100種類以上のスタイリング剤を使ってきた体験・経験を活かして、選びやすいようにポイントをまとめてみました。
ポイント
- 髪の長さに合わせる
- 質感に合わせる
- 種類を使い分ける
順番にお話します。
髪の長さに合わせる


きし
髪の長さに合わせて、スタイリング剤の「固さ」を選びましょう。
ウェットヘアは基本的には、水分が多いため、ボリュームがが作りづらく、ワックスなどでスタイリングすることに比べるとバランスが取りにくいのがデメリットです。もっと具体的に言うと、髪をしっかり濡らしてからワックスをつけることで、ウェット感をつくることができますが、ボリュームがつくりにくくなるため、ただ濡れているだけのスタイルになってしまいます。
ヘアワックスは、もちろんスタイリング剤には目安となる固さが記載されています。ワックスの特徴によって違うので一概には言えませんが大体は分かるはずです。
しかし、ヘアワックスなどに記載されている基準の固さのまま選ぶと、上手くスタイリングをすることはできません。
これは髪質だけでなく、髪の長さだけでなく、スタイルによって相性が変わってきます。そのため理想としてはハードやソフトというのではなく、混ぜて使うことで髪質やスタイルに合わせることができます。
一番のメリットには、自分の好みのちょうど良い(質感・固さ)スタイリング剤をつくることができます。
ぼく自身もさまざまなスタイリング剤(100種類以上)を使ってきましたが、自分の髪質にピッタリ合う使用感・セット力などに巡り合うことはありません。
さらにショートやミディアムヘアともあれば、伸びてくることによって相性の良い加減は変化します。その時々において、ワックスを調整できるのは大きなメリットとも言えます。
- 剤自体の質感を変えられる
- 分量によって調整することができる
- ヘアスタイルによって変えられる
- 髪が伸びてきてもスタリングがしやすくなる
種類を使い分ける

へアワックスや、ムース、ジェリーなどさまざまスタイリング剤に加えて、固さ(ソフト・ハード)があります。
ウェットスタイルで一番のネックなポイントはスタイリングの難易度の高さです。美容室で専門家が作るように家では上手くできないという悩みをよく聞くことがあります。
スタイリングが不慣れな方では上手くつくることが、中々に大変です。
そこで上手くいく「コツ」となるのは、スタイリング剤の種類を使い分けることによって、スタイリングが格段にしやすくなります。
つまり、1つ(1種類)のスタイリング剤だけでなく、数種類(もしくは数個のスタイリング剤)を使うことによって、美容室で作るようなスタイルを再現することができます。
ワックスをベースに、ウェット系スタイリング剤(ジェリーやジェル)、ムースなど用意しておくことで、一つのスタイリング剤だけでなく、いくつか使用することで上手くスタイリングすることが可能です。

きし
例えばぼくの場合では、ソフトワックスにハードワックス、ソフトジェリーにハードジェリーを用意しています。ワックスやジェリーなどを混ぜることによって、良い具合のスタイリング剤を自分で作ることができます。
ジェルとワックスの違いはいくつかありますが、大きな特徴の一つには「ドライ」か「ウェット」の質感の違いが1番大きなポイントです。
さらに、ワックスはさまざまな種類もあり初心者〜上級者まで愛用している剤ですが、ジェルはその特異性からか中級者〜上級者向けの剤となっています。
ワックスの特徴
- セット力が弱いものから高いものまで
- ドライ・マットな質感になる
- 粘度が軟らかく初心者向け
ジェルの特徴
- セット力が高い
- ウェットな質感になる
- スタリング力が必要になり上級者向け
本来は、使い分けることで質感をコントロールしてスタイリングをワンアップさせることができます。
その使い分けするワックスとジェルを組み合わせる(混ぜる)ことでスタイリングが格段にしやすくなるということです。
「スタイルを長持ち」のためにもできるだけスタイリング

できるだけスタイリングすることで、スタイリング力が向上するので、良いスタイルも作れますし、スタイリングする時間も短くなってくれます。
とくにウェットスタイリングは難しいため、定期的にスタイリングしておかないと失敗しやすくなります。
ちなみにパーマをかけてスタイリングを毎日されている方のパーマヘアの持ちの平均は、2ヶ月〜2.5ヶ月ぐらいとなっています。パーマやカラーなどのスタイルの持ちも変わってきます。
できるだけスタイリングした方がパーマを含めたヘアスタイルは長持ちします。
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- 静電気・髪のパサつきが気になる
- 髪のうねりや広がりが気になる
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ウェットのヘアスタイルをつくるコツ


きし
ウェットな質感のスタイルの作り方についてお話していきます。
女性でも男性でも使えるテクニックなので、上手く活用してください!

ゆきな
ウェットな質感とは、濡れ髪のスタイルをつくることです。
お風呂上がりの濡れた感じの、潤いのあり、ツヤ感のあるヘアスタイルが維持できたらいいのになぁ〜って思ったことは一度はあるはずです。とはいえそれだけだと「ただベタついた」だけのスタイリングになってしまいます。
- ある程度のボリューム感
- 変則の中にも規則性のある動き
- 1割〜2割り程度のドライ感
例えば、パーマヘアはお風呂上がりが最も美しいウェーブが再現できますが、それも時間の問題です。
ただ闇雲に髪を濡らして、ジェルをつけただけのスタイリングだとほぼ失敗すると言っても良いです。そこでウェットな濡れ髪のヘアスタイルをつくるコツをお伝えします。
スタイリングポイント
- 基本的には濡らす
- 半分「乾燥」半分「ウェット」をつくる
- ジェリーがおすすめ
順番にお話します。
基本的には髪を濡らす
まず基本的に髪を濡らします。
乾いている時の髪の水分量は大体5%ほどになり、お風呂上がりの時の髪の水分量は約30%ほどまで変動します。
濡れ髪スタイルでは、平均的に20〜30%ほどの水分量を保持することでバランスのよいキレイなスタイルになります。
乾燥する前の濡れている状態の水分量のままスタイリング剤(ワックス・ジェル・ムース)のポリマーで保持することが基本となります。
半分「乾燥」半分「濡れ髪」をつくる
とはいえ、ある程度のボリューム感をつくることで、ナチュラルに見えるウェットスタイリングをつくることができます。
つまり半分「乾燥」、半分「濡れ髪」をつくります。
全てが濡れている状態の髪だと、ボリューム感の不足が否めません。加えてくせ毛がある方はくせ毛が邪魔な動きとして出てしまうこともあります。
中間から毛先は水分量の高い濡れ髪にしつつ、ボリュームをつくる根本やくせ毛が気になるフロント(前髪)などは乾燥させてまとめる、
というような、半分は乾燥させて、半分は濡れ髪にするのを基本としないとスタイルのバランスが崩れてしまいます。
そのためスタイリングする前の髪の状態は入念につくるようにしましょう。
ポイント
- 髪を濡らす
- フロントや根元付近を乾かす
- 毛先が乾いてしまったら霧吹きなどで少し水分を加える
最近では「ジェリー」がおすすめ
少し前ならムース(フォーム)形式のスタイリング剤が流行していましたが、個人的には「ジェリー」がとてもおすすめです。
ジェリーとは、ジェルとワックスを組み合わせたようなスタイリング剤で、髪に水分量を加えることができる上に、スタイルのキープ力を上げることができるスタイリング剤です。
このジェリーが、男性はもちろん女性にも使いやすくておすすめです。
個人的におすすめになるいくつかのスタイリング剤を紹介します。
ウェット系のおすすめスタイリング剤
エヌドット ポリッシュオイル
エヌドット ポリッシュオイル
ナプラ

実際に使ってみましたが、水分量が高くまとまりも良い女性に嬉しいスタイリング剤になっています。
内容も自然由来ばかりの構成になっているため、オーガニック好きにはたまらないアイテムだし、気にならない方にも品質が高いため、どちらにせよおすすめできる内容に。
とくに私のようなくせ毛でロングヘアでまとまりづらい髪にも効果が高いので、かなりおすすめできるアイテムです。

ゆきな
ニゼル ドレシア ジェリーM
ニゼル ドレシア ジェリーM
ミルボン


アイテムの特徴&ポイント
ジェリーシリーズの特徴は、2種類のヴェールとなる成分によって作られる「Wヴェールメカニズム」が配合されていることです。
- 微細化したワックス成分「ゴールドキャンデリラ」配合
- 薄く均一に広がる「シュガースクラワン」配合
- 香水のように楽しめる「フルーティフローラル」の香り
さらに、スタイリング力で選べる3タイプに分かれているため、男性だけでなく女性ようのジェルワックスとして使うことができるスタイリング剤です。
実際に使ってみましたが、まさにジェルとクリームのそれぞれの良いところを合わせたようなアイテムで、簡単にウェット感のある濡れ髪スタイルをつくることができます。
ジェルの使いづらさを上手くクリームでカバーして、女性のヘアスタイルにもマッチするスタイリング剤となっています。
さらに香りもフルーティーになっているので、スタイリング剤ではなく、まるでトリートメントのような感覚で使うことができます。
わたし自身やお客様によく使っていますが、ハードではない(ホールド力が弱い)ため濡れ髪+動きのあるヘアスタイルをつくることができます。

ゆきな
ジェミールフランフラン ジェルクリーム+
ジェミールフランフラン ジェルクリーム+
ミルボン


アイテムの特徴&ポイント
ジェミールフランの特徴は、スタイリング剤なのにベタつかず、スタイリングをしていないような自然なスタイルをを作ることができます。
- 髪同士を点で止める「コネクトクレイ」配合
- 髪同士を密着させる成分「ホールドクレイ」配合
ゆるくラフなヘアスタイルに加えて、自然ながらもメリハリのある束感をキープすることができるのでヘアアレンジにも使えるアイテムです。
実際に使ってみましたが、ワックスでもなくヘアクリームでもなく、ちょうどよいポジションのアイテムなので、個人的にはかなりおすすめできるアイテムでした。
ヘアアレンジ前や、ガッチリスタイリング前、コテ(ヘアアイロン)前などにも使えるため、マルチで使えるスタイリング剤という印象。
私自身にも使用していますし、お客様にも使っていますが、かなり使いやすいです。とくに気に入っているのは”ワックスをつけている感”がないところです。

ゆきな
とはいえ、これ一つで何でも解決できるのかと言われると、そういうわけでもなく、ホールド力も弱いためメンズには物足りないはず。
そういった場合はベース剤としてサブアイテムとして使用することがおすすめできますが、それでもショートやミディアムショートぐらい。
やってはいけない事例


きし
ウェットな質感でもある濡れ髪スタイルをつくる時にやってはいけない失敗例についてもお伝えします。
つくるコツと一緒に参考にしてください。

ゆきな
とは言え、これだけで上手くやっていけるのかというと、そうではありません。
いくつかの、失敗しやすくなる事例、こういうことはやってはいけません、というのをまとめました。
100%乾いている状態でスタイリング

きし
100%乾いている状態でスタイリングするのはダメです。
乾いている状態でスタイリングしてはダメな理由は、スタイリングはすると水分量が足りずに大量のスタイリング剤が必要になります。
全て水分量をスタイリング剤で補強するとなると、コスパが悪すぎです。
100%濡れている状態でスタイリング
逆に100%濡れている状態でスタイリングするのもNGです。

ゆきな
上記でもお話しましたが、100%濡れている状態にスタイリング剤をつけると、ボリューム感の不足が否めません。加えてくせ毛がある方はくせ毛も動きがでてしまうこともあります。
濡れている状態でのスタイリングは、上手くいくこともあれば、失敗することもあります。
できるだけ、半分「乾燥」半分「濡れ髪」にしてスタイリングをすることをおすすめします。
ハードなジェルを使う
これは必須なのですが、ウェットスタイリングでハードのスタイリング剤はNGです。
ハード系のスタイリング剤では、速乾性が高くて、髪につけるとすぐに固まってしまう傾向にあります。
横に動き絡まりやすいパーマスタイルでは、スタイリング剤を間違うと一気に失敗する確率が上がります。
できるけソフト系か、もしくはソフトとハードを組み合わせて使うのがおすすめです。
あとがき(Q&A)


きし
ウェットな質感のスタイリングは、コツさえ掴めばとても簡単にできる上にスタイルのワンアップさせることができるテクニックです。
パーマは奥深いスタイルなので、ドライな質感もいいですがウェットな質感もつくることでスタイルつくりが一気に楽しくなります。

ゆきな
- 基本的には濡らす
- 半分「乾燥」半分「ウェット」をつくる
- ジェリーがおすすめ
この辺りを参考にしてもらえるとスタイリングがグッと楽になるはずです。
ウェットスタイルをするのは、不慣れな最初こそ大変に感じるかもしれませんが、すぐにできるようになるはずです。
最後にいくつかQ&Aをします。気になるものがあれば参考にしてくださいね。
パーマのウェットスタイルではスタイリング剤は何が良い?
A
スタイルにもよりますが、ロングならムース、ショートからミディアムぐらいならジェリーやジェルワックスなどがおすすめ。
スタイルや髪質、スタイルの仕方によっても変わるので、百聞は一見にしかずではありませんが、色々と試してみて自分に合ったスタイリング剤を探しましょう。
濡れ感とウェット感は同じ?
A
同じです。
まれに違う意味を伝える人もいるとは思いますが、ニュアンスや伝える内容(スタイルや質感など)は同じです。
ワックスでも濡れ感は作れる?
A
もちろん作ることは可能です。
個人的にはムースなどよりも、ワックスの方が作れるスタイルの幅は広いと考えています。スタイリング剤は重要なピースではありますが、スタイリング方法も大事になりますので。
濡れている状態でワックスをつけると上手くスタイリングできない
A
濡れている比率が多すぎるのかもしれません。
例えば、ボリュームの欲しい根本部分やトップの部分だけでも乾かすことで、上手くいくこともあります。当ブログでもお話しているように、100%濡れている状態でのスタイリングではウェット感は強くなりますが、必要な部分にボリュームがでないことがあります。
さにら、水分が多いとくせ毛も出てくるため、ある程度のブローなどは必要です。
メンズの濡れ感をつくるのはムースが良い?
A
ムースも効果的ですが、ワックスの方が作れる幅は広いです。
ムースだけだと、セット力が弱いものが多く、ワックスのようなキープ力を作りづらい傾向にあります。ムースとワックスの併用などするのも良いです。
アイテムの特徴&ポイント
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